頭痛

流行性角結膜炎

いわゆるはやり目である。急激に発症するもので、当初はかぜのような症状をみせ、発熱することもある。まぶたのはれと結膜の充血が著しく、目ヤニや涙が出て濾胞を生じ、偽膜という白い膜ができることもある。

眼科医の治療が必要で、抗生物質の点眼などが行われる。原因はアデノウィルスの感染なので、患者用の洗面器やタオルは区別し、目をさわった手指は石けん、流水で十分に洗い流すなど、家族への感染を防ぐように注意する。

2~3週間で治るが、医師の許可があるまで通園・通学は控えるようにする。

もやもや病

脳波検査やCTスキャン、MRI、脳血管撮影などで、脳底部にもやもやした異常血管網がみられる病気で、10歳代までの子どもと、30歳代をピークとした大人に多くみられる。ウィルス動脈輪閉塞症といい、厚生省が取り上げている難病のひとつだが、MOYAMOYA病として世界中に通用している。

症状

血行障害の起こる部位によって症状はさまざまで、失神発作、一過性のまひやしびれ、けいれん、知能障害、言語障害、運動障害などいろいろな神経症状があらわれる。
このような虚血発作が突然起こり、反復することがこの病気の特徴となっている。一過性の場合がほとんどだが、なかには症状がそのまま残ってしまうこともある。日本人に比較的多く発症している。

原因

大脳に血液を送る血管の異常が原因である。通常は、異常のない血管からの供給でうまく調節されているので症状があらわれないが、ちょっとしたことで、脳内の血行状態に異常が起きてしまう。

治療

血管拡張剤などを使って血行を十分に調節するようにすれば、発作は起こりにくくなる。ただし、完全に起こらないという保証はないので、積極的な方法をとろうとするなら、外科的に血行再建術を行うとよい。くわしくは脳外科医に相談し、その指示に従うようにする。

不登校

からだの発育は正常であり、知能の発達にもなんら問題はみられないにもかかわらず、登校または登園しない、あるいはできない。
受験戦争やいじめの問題とも関連して、近年ますます大きな社会問題となっている。

症状

登校時間が近づくと、急に頭痛や腹痛、吐きけなど身体的な異常を訴えて、学校へいくのをいやがる。しかし、午前中を過ぎるとうそのように症状は消えてしまう。

夜間や休みの口には症状はみられず、登校の準備をするが、翌日にはまた同じ症状が起きる。不登校が続くと、登校しないという事実が本人の不安を生むようになる。

勉強の遅れが心配になりだし、学校へいきたいけれど、先生やクラスメートの目が気になって登校できないという矛盾に悩むようになる。親が登校させようとすると、ますます反抗的になって乱暴したりするのもこの時期である。

さらに、登校しない日が続くと、家族ともあまり口をきかなくなり、自分の部屋に閉じこもったりして、ほとんど自閉症に近い状態になってしまう。

原因

背景には「いじめられる」「先生が怖い」「勉強についていけない」「規則が厳しい」といったことがある。しかし多くの場合、原因は家庭にあり、学校でのできごとはきっかけにすぎないとの考え方もある。

年少児では、母親との間に心理的な乳離れができていない、親の過保護で甘やかされている、社会的なしつけが欠けている、などの原因が考えられる。年長児では、対人関係における不安や劣等感をもちやすく、性格的に未熟で依頼心の強い子に多くみられる。また、不登校の子どもの父親には、無力型、不在型、暴君型といえるような3つのタイプがあることを指摘する説もある。いずれにしても、原因は子どもによって異なるため決めつけることはできない。

治療

子どもの場合、頭痛や吐きけといった身体的な症状を訴えることはあっても、真にある心の問題が表にあらわれることはほとんどない。
そこで子どもの気持ちをよく聞き、親はその立場や心の奥にあるものを十分に理解することが必要である。無理に登校させようと強制するのは、かえって逆効果。

家族と学校の先生とが協力し、子どもが自発的に登校できるような環境を整えることが大切である。症状が重い場合には、専門的な相談員によるカウンセリングや自律訓練による精神療法が必要となる。子どもによって、通院治療で比較的短期間で治るものから、入院治療を必要とするものまでさまざまである。