おもに黄色ブドウ球菌によって起こる伝染性の皮膚病で、小さい傷や虫さされなどをひっかいて菌が侵入する。夏に多くみられるものである。
症状
突然、大小さまざまな水疱が顔やからだのいたるところにあらわれる。水疱は破れやすく、ただれて、そのうちかさぶたになる。水疱のなかに菌がいるため、破れると健康な部位について、どんどん広がっていく。ひどいかゆみではないが、かいてほかの皮膚にうつさないように注意する。
予防
夏、かゆみを伴う皮膚病にかかったり、虫に刺されたとき、あるいは傷ができたときはすぐに治しておく。爪を切り、手を清潔にしておくことも大切である。
ひどいときは入浴は控えるが、シャワーはよい。ふだんから入浴、肌着の交換をこまめに行い、皮膚を清潔に保つように心がけることが大切である。
治療
適切な治療を行うと、とびひはすぐに治る。抗生物質が入った軟膏をガーゼにのばして患部に貼る。そのとき水ぶくれの汁が周囲につかないように気をつけなければならない。
なお、抗生物質を内服するほうが早く治る。薬や軟膏は選択が必要なので、素人判断をせず、医師の指示のもとに治療することが望ましい。
ほぼ1週間ほどで治るものだが、しばしば家族内の子どもに感染することがあるので気をつけたい。