霰粒腫 治らない のはなぜ?手術は必要?放置のリスクと「切らずに治す」最新の治療法 について紹介します。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)がなかなか治らないと、手術が必要なのか、このまま放置して大丈夫なのかと不安になりますよね。
霰粒腫は、まぶたにある脂の出口(マイボーム腺)が詰まって炎症が起き、しこりができる病気です。
結論から申し上げますと、小さなものは放置しても自然に治ることがありますが、巨大化・慢性化したものは手術や特殊な治療が必要になります。
なぜ治らないのか、最新の治療法を含めて解説いたします。
霰粒腫 治らない 理由
霰粒腫(さんりゅうしゅ)が数ヶ月経っても治らないと、「このまましこりが残るのではないか」「手術で切るしかないのか」と不安になりますよね。霰粒腫は単なる「ものもらい」とは異なり、まぶたの脂の通り道が詰まって起きる慢性的な炎症です。
放置しても失明などの大きな危険はありませんが、巨大化すると視力に影響を及ぼしたり、最悪の場合、皮膚が破れて一生消えない傷跡が残ったりするリスクもあります。
本記事では、なぜ霰粒腫が治りにくいのかという根本的な原因から、手術を検討すべき境界線、そして近年注目されている「切らずに治す」最新のIPL治療やステロイド注射まで、専門的な視点から詳しく解説します。
霰粒腫が数ヶ月単位で残る場合、以下の理由が考えられます。
- しこりが線維化(硬質化)している
時間が経過すると、しこりの周囲がカプセルのような硬い組織(肉芽組織)に覆われてしまいます。
こうなると点眼薬などの薬剤が内部に浸透しにくく、自然吸収も難しくなります。 - サイズが大きすぎる
一般的に直径11mmを超えるような巨大なものは、保存療法(目薬や温熱)での改善率が著しく下がります。 - 基礎疾患の影響
マイボーム腺機能不全(MGD)や眼瞼炎がある場合、常に脂が詰まりやすい状態にあるため、
一つのしこりが治ってもすぐに再発したり、炎症が長引いたりします。
手術が必要になる判断基準と放置のリスク
手術を検討すべきケース
- しこりが大きくなり、まぶたが重くて視界が遮られる。
- 眼球を圧迫して乱視を引き起こし、視力が低下している。
- 外見上の問題(美容的ストレス)が大きい。
- 保存療法を数ヶ月続けても変化がない。
放置するリスク
放置して失明することはありませんが、以下のリスクがあります。
- 皮膚の破裂と跡:
炎症がひどくなると皮膚側から破れて膿が出ることがあります。
この場合、治った後にまぶたに引きつれや凹凸、傷跡が残りやすくなります。 - 慢性的な不快感:
ゴロゴロ感や炎症が続き、ドライアイを併発することもあります。 - 悪性腫瘍の誤認:
稀に「高齢者の繰り返す霰粒腫」は、脂腺がんという悪性腫瘍である可能性があります。
「切らずに治す」最新・選択的治療法
最近では、メスを入れずにしこりを小さくする治療法も普及しています。
| 治療法 | 内容 | メリット・デメリット |
| IPL治療(光治療) | 特殊な光を照射し、詰まった脂を溶かして炎症を抑える最新治療です。 | ◎ 切開不要で、再発予防にも効果的です。 △ 自費診療(保険外)であることが多いです。 |
| ステロイド注射 | しこりに直接ステロイド薬を注入し、炎症を抑えて縮小を促します。 | ◎ 即効性が期待でき、切るより負担が少ないです。 △ 副作用で一時的に皮膚が白くなる、眼圧が上がるリスクがあります。 |
| 温罨法(おんあんぽう) | 専用のアイマスク等でまぶたを温め、脂の排出を促す自宅ケアです。 | ◎ 手軽で副作用がありません。 △ 既に硬くなったしこりには効果が薄いです。 |
まとめ
まずは眼科を受診し、現在のしこりが「線維化しているか」「炎症段階か」を診断してもらうことが重要です。
初期であれば、ステロイド注射や最新のIPL治療で切らずに済む可能性も十分にあります。

