副睾丸炎

副睾丸(精巣上体)は、睾丸(精巣でできた精子の経路で、曲折した管を伸ばせば、全長400メートルにもなるといわれる。このなかを精子が通ることによって、運動力をつけるともいわれるだけに、その働きは重要である。

この副睾丸に炎症が起きたものを副睾丸というが、睾丸炎よりかかりやすい病気だけに注意が必要。

症状

副睾丸炎になるとやはり高熱が出て、陰のうは赤くむくみ肥大化する。副睾丸も著しく大きくかたくなって痛みを感じるようになり、鶏卵よりも大きくなることさえある。そのほとんどが精管炎を合併するので、太ももそけいのつけ根(鼠径部) から精管に痛みを感じ、はれてくる。

原因

副睾丸に細菌が感染して炎症が起きたもので、睾丸炎よりもよくみられるだけに、睾丸に痛みを感じたときはまず副睾丸炎を疑う必要がある。
この副睾丸炎も大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌などの化膿性病原菌による血行感染が原因となるが、尿道から勝朕へ尿道カテーテルを挿入して排尿をはかるような治療をした場合、そのカテーテルの消毒が不完全だったりすると、よく起こる。

治療

治療は陰のうを吊り上げて冷湿布を続けるが、急性期を過ぎたら温湿布に替えるとよい。強い抗生物質を服用すれば数日から10日間ほどで熟も下がる。
うみが出てきたら切開して排膿させるが、場合によっては副睾丸の摘出手術が必要になることもある。

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