鼠径ヘルニア

腹部の内臓の一部が腹壁に包まれたまま腹壁の外にとび出した状態をヘルニアという。嵌頓ヘルニアとは、締めつけられて還納できなくなった状態を意味し、なかでも男性に多いのが鼠径部(太もものつけ根) に起こる鼠径ヘルニアで、陰のうまで症状が進んだものを陰のうヘルニアといっている。これは腸の一部が陰のうのなかにまで入り込んでしまうもので、陰のうが極端に大きくなるのでひと目でわかる。

症状

脱出した部分の内臓を腹腔内に戻せる場合は、痛みを感じないのがふつうである。しかし、鼠径ヘルニアは嵌頓を起こしやすく、とび出した腸管などがヘルニア門できつく締めつけられると、激しい痛みに襲われる。同時に血流障害を起こして強い吐きけ、嘔吐などの腸閉塞症状があらわれ、生命にかかわることもある。

原因

原因は明らかではないが、子どもの場合は鼠径部に先天的にある小さな穴から腸が出てくるために起こることが多く、また女子に比べて男子の発生率が4~5倍にものぼるともいわれる。成人の場合は立ち仕事を長く続けている人にも起こりやすい。

治療

腸閉塞の症状が出た場合はすぐに手術をしなければならない。初期の場合でも、手術が簡単で確実、術後も良好なことが多いために、手術を受けて根治する。

生活上の注意

幼児期に多いので、ヘルニアとわかっていたら日ごろからの注意が肝心。もし、陰のうがふくらむような状態だったら、早急に専門医の診断と治療を受けるべきである。

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