男女ともに発生する良性の腫瘍で、男性の場合、陰けいに生じるいぼ状のものを指している。悪性腫瘍のこともあるので早期の受診が望ましい。
第二期梅毒でできる発疹の扁平コンジロームとは異質なものである。
症状
亀頭と陰茎の中央にある溝(環状溝)に鶏のとさかのような腫瘍ができて増えていく。局部はやわらかく淡赤色で痛みはない。良性の腫瘍か悪性のものか判断がつきにくいので、痛みのないはれものが亀頭部にできたときは、放っておかずにすぐに泌尿器科の受診が必要。
また、肛門にできるものもあり、肛門の場合は内側や外側に米粒からあずき大のいぼが数多くできて炎症を起こし、患部にかゆみや痛みも感じることがある。
原因
ヒト乳頭腫ウィルスの性交感染により発症する。陰部を不潔にしていると感染しやすく、ほかの性病性疾患を合併することもある。
治療
典型的な症例は視診でわかるが、正確な診断には病変の一部をとって調べる組織学的検査が必要。治療とては、電気やレーザーによる焼灼凍結療法あるいはフルオロウラシルやブレオマイシンの塗布が行われる。