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乳腺線維腺腫

症状

乳腺に線維腫と腺腫の混合腫瘍が生じる病気。乳房に大豆大からジャガ芋大のしこりができる。周囲との境がはっきりしていて立体感があり、乳房にさわると、コロコロ逃げるように動くが、押しても痛みを感じることはない。

乳腺線維腺腫のなかで、発育が早くしこりがこぶしくらいの大きさになるものを巨大線維腺腫といい、問質細胞の増殖が活発で発育が早く、腫瘍の一部がのう胞(液体の満たされた袋)を形成する。

あるいは問質が粘液状に変わり、やわらかくなったり、腫瘍をおおう皮膚が薄くなって静脈がはち切れるようにふくれあがって見えるものがあるが、これらを葉状のう胞肉腫という。若い女性にできることがある巨大乳腺線維腺腫はかたいものの、痛みはないが、転移することはない。まれに多発したり、再発したりすることがある。既婚、未婚には関係ない。

診断と治療

手術による瞳瘍の摘出が必要である。乳腺線維腺腫と同じようにに周囲との境がはっきりしない腫瘍(しこり)ができる病気に、乳腺のう胞症や局部型の乳がんがあるため、腫瘍を摘出して検査する必要がある。
しこりが小さいときは、入院の必要はない。

生活の注意

良性のままで終わることが多いが、ある時期、突然大きくなったなどというときは、外科医の診察を受ける必要がある。

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