2015年 1月 の投稿一覧

単純性甲状腺腫

甲状腺がはれる病気だが、甲状腺機能に異常はないため、生命にかかわる病気ではない。

症状

甲状腺腫が大きくなりすぎると、気管が圧迫され、多少、呼吸困難になることもあるが、首が少し太く見える程度しかはれなかった場合は、ほかに症状はない。

原因

甲状腺ホルモンの生成に障害が出たため、甲状腺が大きくなったと考えられている。その一例として、大陸の奥地に住んでいる人たちや山岳民族にみられる地方性甲状腺腫があげられる。
食べ物からのヨード摂取不足が原因で、甲状腺ホルモンをつくる材料が不足しているためだ。また、北海道の一部の地域では、海草から多量のヨードを摂取しているにもかかわらず、単純性甲状腺瞳が多発しているような場合もある。この場合はヨード不足という理由では説明がつかず、ほかのなんらかの要因によるものと考えられている。思春期にも甲状腺がはれることがあるが、思春期甲状腺経と呼ばれているもので、思春期を過ぎれば自然に治ってくる。

咽喉頭異常感症

つばを飲み込んだときにのどに詰まったような感じがしたり、何か当たるような自覚症状があるのに、その傾国を追求するために検査をしても、はっきりした原因がわからない場合がある。これを咽喉頑冥常感症という。

症状

つばを飲み込むときは、詰まったような感覚や異物感をおぼえるが、食べ物を飲み込むときにはほとんど何も感じないのが特徴で、仕事や遊びの最中など、ほかに何か集中するようなことをしているときには自覚症状はあらわれない。重い病気なのではないかと思い込み、さらにひどくなることがある。

治療

とにかくあらゆる検査を受け、場合によっては精密検査を受けて傾岡を究明し、本症であるかどうかをはっきりさせる必要がある。もちろんその後も定期健康診断を受けることが望ましい。検査の結果、何も異常が認められないときは、気にしないことが何よりである。
しかしそれでも気になるときは、精神・神経科を受診し、心理頼法などの処置を受ける方法もある。

喉頭炎

咽頭の奥にある喉頭が炎症を起こしたもので、声がれ、せきなどが症状として起きる。急性喉頭炎と慢性喉頭炎がある。

急性喉頭炎

症状と原因

声がれやせき、また、のどがいがらっぽく感じ、声が出しにくくなる。症状が進むと、喉頭、声帯が赤くはれてくる。原因のほとんどはかぜによるものである。

治療

かぜの対症療法を行い、なるべく声を出さず、蒸気吸入をして症状をやわらげる。

慢性喉頭炎

症状と原因

声がかれ、声が出しにくくなるのがおもな症状。声をよく使う歌手や政治家、またはバスガイドなどに起こりやすい病気であることからもわかるように、声帯の使いすぎによって声帯の粘膜が肥厚し、振動しにくくなったために起きるものである。

治療

喫煙など、のどに直接刺激を与えるものはやめ、発声も制限して、吸入や薬による治塘を行う。