2015年 の投稿一覧

尿失禁

自分の意思とは無関係に尿がもれてしまう。人間は3~4歳くらいから排尿を自分でコントロールできるようになるが、その時期を過ぎても尿をもらしてしまう場合を遺尿症といい、夜にだけ尿失禁が起きる場合を夜尿症と呼んでいる。

前立腺肥大や結石が原因で、膀胱内にたまった尿があふれ出す場合が考えられる。

また、外傷によって排尿を調節する神経に障害が起こり、その結果、無意識のうちに尿がもれてしまうという場合もある。これらの場合では、原因となる病気を治せば、自然と尿失禁も解消する。ただし急迫性尿失禁のように、重いものを持ち上げるために下腹部に力を入れたときや、くしゃみや高笑いをした拍子に、その圧力によって尿をもらしてしまうものもある。これは、とくに出産を経験した女性に多くみられるもので、膀胱括約筋とつながる旺門を絞る運動を繰り返すことで治る場合が多い。

神経性膀胱機能障害

膀胱を支配する神経に障害が起こり、膀胱が正常に働かなくなる病気である。交通事故などで脳や脊髄が傷ついた場合や、脳出血や脳梅毒などの病気になった場合に起きる。

症状と治療

神経の傷つき方によりさまざまな症状があらわれ、自分の意思とは無関係に排尿が起きることもあれば、膀胱のあたりを強くたたかないと尿が出ない場合がある。薬物による治療は難しく、患者自身が軟性の管を用いて自己導尿する方法がとられる。

尿道狭窄

尿道が狭まって、尿の出が悪くなる痛気である。先天性のものと外傷性のもの、炎症性のものがあり、以前は淋病によって起きる場合が多かったが、最近は外傷性のものが増えている。症状は排尿障害が主で、排尿のさい、力を入れても細い尿か出なくなる。また尿がまったく出なくなることもあり、そのとき細菌感染を起こすと膀胱炎を併発しやすい。
内視鏡による切開や外科手術による治療が行われる。