2016年 10月 の投稿一覧

乳児肝炎

本来は生後3ヶ月までに起こる閉塞性の黄痘だが、生後数日で起こる生理的黄痘に引き続いて発症することが多い。原因は、母体のもつ肝炎ウイルスの胎内感染、細菌、ウイルス、薬剤、原虫、母子の血液型不適合、先天奇形、肝機能不全(未熟)などであるが、最近は先天性代謝異常もある。

症状

黄痘のほか、白目が黄色になったり、便が灰白色になったり、尿が濃い黄色になったりする。食欲不振や不機嫌になることはあまりなく、ほとんどの場合、熟も出ない。

治療と予防

特別な治療法はないが、肝機能の向上と胆汁の分泌促進のために総合ビタミン剤や副腎皮質ホルモン剤などを用いる。乳児ではビタミンEやビタミンKも使われる。

期外収縮

心室性期外収縮

最も多くみられる不整脈で、散発的なものや運動負荷で期外収縮が増えないものは、運動制限と治療は不要。一方、二連発以上(二つ以上続く)の期外収縮や運動負荷で期外収縮が増えるものは心臓に原因がある場合も考えられるので、運動規制と精密検査が必要となる。

上室性期外収縮

心臓に基礎疾患がない場合は、放置しても心配なく、治療は必要ない。

先天性完全房室ブロック

1分間に乳児で70以下、幼児では50以下というくらい脈が遅くなる病気である。息づかいが悪くなる、元気がない、肝臓がはれる、むくむ、失神発作を起こすなどの症状があれば、すぐに治療しなければならない。また心電図によりⅠ度・Ⅱ度を決定し、その程度に応じて運動制限が行われる。