2017年 2月 の投稿一覧

霧粒腫

まぶたの皮下に脂肪がたまってかたまりができるきる病気を霧粒腫という。

症状

さわるとグリグリとかたまりがあるのがわかる。ふつうは、痛みもなく目ヤニも出ないが、ゴロゴロした感じが気になる。

原因

まぶたの分泌腺のひとつである瞼板腺(けんばんせん)が詰まって分泌物がたまるためと考えられている。初期では自然に吸収され消えることもあるが、まれに急性の炎症を起こし、ものもらいのような症状をみせることがある。

治療

自然に小さくなっていくこともあるが、眼科で切開し、内容物を取り出してもらう。また、副腎皮質ホルモン剤の局所注射で軽快することもある。人によっては再発する場合もある。

流行性角結膜炎

いわゆるはやり目である。急激に発症するもので、当初はかぜのような症状をみせ、発熱することもある。まぶたのはれと結膜の充血が著しく、目ヤニや涙が出て濾胞を生じ、偽膜という白い膜ができることもある。

眼科医の治療が必要で、抗生物質の点眼などが行われる。原因はアデノウィルスの感染なので、患者用の洗面器やタオルは区別し、目をさわった手指は石けん、流水で十分に洗い流すなど、家族への感染を防ぐように注意する。

2~3週間で治るが、医師の許可があるまで通園・通学は控えるようにする。

急性結膜炎

おもに細菌やウィルス、アレルギーが原因だが、目のこすりすぎ、検査のさいの結膜への刺激、薬品、紫外線、異物などによっても起こることがある。

症状

まぶたがむくみ、白目が充血して涙や目ヤニが出るようになり、乳幼児では発熱を伴うことがある。家族など、身近な人からうつることが多いが、疲労がきっかけとなったり、ホコリのために起こることもある。

治療

眼科医の治療が必要で、原因により抗生物質や、場合によっては副腎皮質ホルモン剤などが用いられる。ふつう、1~2週間で治る。

生活の注意

目を洗うことは刺激ともなり、家族への感染の恐れもあるので、行う必要はない。目やにがついてしまう場合は脱脂綿を湿らせて、そっとふき取るようにする。他人にうつらないように注意すれば、学校は休まなくてもよい場合が多い。