2017年 の投稿一覧

自家中毒症

2歳から10歳くらいにみられる病気で、尿に独特のにおいがある。6歳以下の比較的神経質な子どもに多い。

症状

ぐったりとして元気がないと思っているうちに、突然嘔吐する。1日に何度も吐くため、げっそりして、しまいには吐くものがなくなり、黄色い胆汁や、血液の混じったものを吐くこともある。

また、食欲不振、顔面蒼白、だるさ、頭痛をともなうこともあり、感染による場合には発熱がある。脱水が進むと、ウトウトする、けいれんを起こす、脈拍が弱くなる、血圧が低下するなどの症状があらわれて重症化する。

原因

風邪、疲労、精神的緊張などが誘因となって自律神経のバランスがくずれ、ケトン体(アセトンなど)という物質が血液中に増えて起こると考えられている。

治療

安静と精神的緊張をやわらげることが大切。鎮静剤や制吐剤の注射や、脱水症状に対する輸液などが行われる。軽症では少量の冷水を与える。
ひどい場合でも嘔吐はたいてい2~3日で止まり、しだいに回復していく。それでも吐く場合には、輸液が行われる。輸液した場合は、吐きけが止まって数時間後、水分から与えはじめる。

生活の注意

元気がなくなり、吐きけをもよおして、嘔吐が始まりそうなとき、あるいは嘔吐の初期には、安静にさせて十分、睡眠をとらせる。
安静を保ちながら、吐きけがあるうちは絶食し、吐きけがおさまったら、水分を少しずつとらせる。流動食で消化のよいものから始め、3~4日で、徐々にふつうの食事に戻す。

予防

心身の過労を避け、不安を感じさせないようにする必要がある。また過保護・過干渉は極力避けて、規則正しい生活、心身の鍛練なども心がける。
年に何回も繰り返すので、どんな場合に起きやすいか、前兆を知っておくことも大切である。

先天性肥厚性幽門狭窄症

胃と十二指腸の間にあるリング状の筋肉が厚くなり、幽門が狭くなってしまう病気。8,000~10,000人に一人の割合でみられ、比率的には、男児のほうが女児より多い。

症状

乳を吐く、幽門部の厚くなった筋肉が外から触れる、体重増加の不良あるいは停止、便秘、脱水などだが、なかでも乳を吐くときに噴水のように吐くのが特徴である。

生後4~5日めからときどき吐くことがあるが、この病気に特有の噴水のような吐き方をするのは生後2~3週以降で、寝ているときでも30~40センチも飛ぶことがある。ふつうは授乳直後に吐くが、授乳中あるいは数時間後に吐くこともある。

食欲はあり、むしろ乳を欲しがる。吐いたものは、お乳やお乳の固まったものが多く、胆汁は混じっていない。脱水症状が激しくなると、コーヒーかすのようなものも吐く。似た症状にミルクアレルギー、十二指陽狭窄あるいは閉塞、小腸の狭窄あるいは閉塞、食道噴門弛緩症がある。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群 は、大腸に病気がないのに大腸の働きに異常があらわれるもので、精神的不安やストレスなど心因性の原因やアレルギーが考えられる。最近では小腸も関係していることがわかり、過敏性腸症候群と呼ぶようになっている。英語表記:irritable bowel syndrom

過敏性腸症候群

症状

過敏性腸症候群 は最近は、コロナ渦から少しずつ解放されて、人との関わりが急に増えてきたことにより、ストレスを抱えて便通が乱れている方が増えている。
お腹の痛みや調子がわるく、それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常(排便回数や便の形の異常)が、数ヵ月以上続く状態のときに最も考えられる病気。

下痢と便秘がそれぞれ起こったり、交互に起こったりする。また、粘液分泌が増加し、腹痛とともに粘液から出血することもある。

食べ物をとると、便意をもよおすことが多く、腹痛も訴えるが、排便がすむと腹痛はおさまる。下痢の場合でも大量の排便はなく、消化不良も起こらず、下痢が続いてもあまりやせない。
また、陽にガスがたまることもある。全身症状としては、倦怠、不眠、動悸、肩こり、めまい、頭痛、頭重などがしばしばみられる。

治療

精神的影響が強く関係しているため、家庭や学校などでのトラブルやストレスの解消と精神的な休養が必要だが、からだの安静は必要ない。食事は繊維の多いものをとるようにする。
薬剤は症状に合わせて処方される。
モズクに多い繊維成分をとったら過敏性腸症候群が治る人が急増
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お腹が痛い