膀胱に尿を送る尿管が、膣や外陰部など膀胱以外の場所につながっている先天異常が原因で尿失禁を起こす病気である。本来であれば左右にひとつずつある腎孟や尿管が、片方2つある二重腎孟、二重尿管の人に多くみられる。
原因
二本の尿管が両方とも膀胱以外の場所につながっているという症例は少なく、膀胱とその他の場所の二か所に尿管がつながっていて、通常の排尿がありながら、それとは別に膣などから尿が流れ出すという場合がほとんどである。女性に多い症状だが、まれに男性にもみられることがある。
ただ男性の場合は尿道が女性よりも長いため、後部尿道につながっていることもあり、その場合には失禁があらわれない。
治療
手術によって膀胱以外の場所とつながった尿管を膀胱胱につなぎ直す方法がとられるが、膀胱以外の場所とつながっている尿管側の腎臓に機能低下がみられる場合には、腎臓ごと切除することもある。