各臓器や、からだじゅうの細胞をつなぐ役割をしている結合組織に変化が起こる一群の病気を総称して膠原病。病気は必ずしも臓器ごとに起こるのではなく、ときには、心臓、関節、皮膚などのさまざまな場所に、ほぼ同時にあらわれてくることがある。

症状と種類

このような性質の病気としては、関節の痛みを訴える慢性関節リウマチ、発熱が起こるリウマチ熟、痛みやかゆみを伴わない紅斑があらわれる全身性エリテマトーデスなどがよく知られている。
ほかにも強皮症や全身性硬化症、皮膚筋炎、多発性筋炎、結節性動脈周囲灸といった病気が膠原病のおもなものとされており、どれも原因不明の発熱や全身の倦怠感など、多くの共通した症状がみられる。
また、症状ひとつとしでアフタ性内炎や陰部の潰瘍があらわれるベーチェット病のほか、まれな病気だが、涙や唾液の分泌が減少して目や口内が乾燥するシェーグレンン症候群なども、現在は膠原病の一種とみなされている。

原因と治療

今のところ、原因は完全には解明されていないが、自己免疫反応によるものではないかと考えられている。膠原病の専門医を受診し、検査と治療を受けることが必要である。