症状

肝臓障害のさいによくみられる症状で、血液中にビリルビンという黄色い胆汁色素が増加し、そのため皮膚や粘膜が黄色くなる。また皮膚ばかりでなく、眼球の白目の部分も黄色くなり、強い場合にはかゆみを感じる。

原因

黄疸は肝機能が低下することが原因であらわれる症状だが、肝臓に障害があっても茸痘があらわれないケースや、あらわれても軽いケースがある。
また黄痘の強さと病気の重症度とは必ずしも一致しないので、茸痘だけで病気の進行具合を判断することはできない。たとえば急性肝炎の多くは黄痘が比較的はっきり出るが、慢性肝炎や肝硬変では黄痘があらわれないのがふつうである。
また胆石症や胆のう炎ではふつう黄痘はあらわれないが、胆石が胆のうに詰まっているときにははっきりとあらわれる。これは閉塞性茸痘といい、胆汁の出口がふさがることが原因である。

診断するには血縮小のビリルビンを測定する。ビリルビンには間接型と綻接型があり、赤血球が破壊されてでもるのが間接型で、それが肝臓に運ばれて直接型になる。健康な人のビリルビンは直接型と間接型がほぼ同量だが、黄痘が出るとその70~80% は直接型のほうが増加する。
とくに閉塞型の茸症ではそれが著しく、直接型がどリルビン全体の90% 以上を占める。それに対して溶血性の茸痘では間接型だけが増加し、尿にはビリルビンが検出されない。