パチンコ、スロットなどの「非戦略的ギャンブリング」は自分の欲望に気づきにくい

ギャンブル依存症の疑いで専門病院を受診する人のほとんど、は、パチンコやスロットへの依存から抜け出せない人たち、残りが競輪、競馬、競艇などにはまっている人たちです。

専門的には、パチンコやスロットを「非戦略的ギャンブリング」と呼びます。そして競輪、競馬、競艇、そしてバカラなどのカジノを「戦略的ギヤンプリング」と区別しています。

パチンコやスロットは、多少のテクニックはあるものの、基本的にはギャンブルする側に戦略の立てようがありません。逆にいうとなにも考えなくできますから、自分の欲望にストレートに向き合う時間ときっかけを得にくくなります。

パチンコやスロットの店はわりと近所にあることが多いので気軽に入れますし、とりあえず台の前に座って機械を操作しているだけでそれなりに充実した時間を過ごせます。

一方の戟略的ギヤンプリングである競輪、競馬などには開催日がありますし、いずれも自分の頭をフル回転させて予想を立てないといけません。そのために過去のデータを参照したり、スポーツ新聞を熟読して戦略を立てたりしているときに「自分はなんのために、こんな面倒なことを毎週のようにしているのか」という疑問が否が応でも頭をもたげてきます。

競馬でその場を楽しんで現実逃避したいなら、オッズが2倍くらいの馬から流しておけば、大負けも大勝ちもしないでしょうが、全12レースを通して1日中楽しめます。金銭欲を追求したいなら、データを集めて、さらに馬主さんや厩務員さんからの秘密の情報を裏ルートで仕入れて、確実なデータが揃ったものだけに手持ちの資金をドンと賭けて大きなリターンを期待する手が使えます。

あるいは、損失リスクが最小限になるように大穴も含めて資金を分散して賭けてもよいでしょう。このように戦略的ギャンンプリングでは考えられる選択肢がいろいろとありますから、そのプロセスで自分の欲望に向き合わざるを得ないのです。

カジノのバカラなども、その都度脳細胞をフル回転させて賭けますから、欲望と向き合う機会は多いでしょう。それに対してパチンコやスロットはサンダル履きでコンビニ帰りにさっと寄って、なにも考えなくてもできます。非戦略的ギャンンブリングは自分の欲望を自覚しにくいため、自己矛盾を抱えていてもそうと気づかないうちにギャンブルにのめり込み、借金などの問題を抱えやすいという特徴があるのです。

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