
お手上げ メッセージ 依存症の子供脅しには屈しないということがとても大切です。これは、とても難しいのですが、とても大事な部分です。未成年者のネットやゲームの依存症では、葛藤を持とうにも持てない快適な環境を親が与えていることこそ、解決すべき最大のポイントです。
お手上げ メッセージ
親は「自分たちが生んで育てた子どもだから、自分たちで責任をとらなくてはいけない」と過剰な責任感を抱いています。しかし、成人するまで育てて依存症が続いているとしたら、もはや親に対処能力がないのは明らか。ここは早々に「お手上げ宣言」をするはうがよはど責任ある行動です。
あえて極端なことをいうと、「ごめんなさい、もう、どうにもなりません 」うつ病になったほうがよほどいいのです。実際、「私はうつ病になるくらいつらい」と訴える依存症者の母親に「だったら本気でうつ病になってください。ならなくても、なったふりをして1ヶ月間布団をかぶって、ウンウン唸ってください」とアドバイスする精神科医もいます。
そうなったら、息子は「お母さんはいつもこの時間になるとど飯を運んできてくれるのにおかしいぞ」と不審に思って、自分の部屋から出てくるでしょう。すると、頼みの母親が頭から布団をかぶってウンウンと唸っている姿を見つけます。「お母さん、起きて、オレのど飯は?」と声をかけても、「料理もなにもする気が起こらない。私、うつ病なの」と病院からもらった薬を見せます。すると息子は「ふざけんなよ! 」と大声でわめいて茶碗を2 つ3 つ壊すかもしれませんし、「なにもしてくれないなら、コンビニ強盗するぞ! 」と脅してくるかもしれません。
そうしたら「あなたが強盗するのはつらいけど、私はどうしようもできないの。警察に捕まったら、お母さんは這ってでも面会にいくから待っててね」と愛情を伝えます。
このストーリーは極端かもしれませんが、自分たちはお手上げだというS O S をこれくらい鮮明に伝えないと次につながらないということ。せっせと子どもの世話をしながら依存症を断ち切ってやろうとしても無理なのです。
依存症の子供が親を脅す例
依存症を抱えた子供が親を脅す例には、さまざまな形があります。ここではいくつかの具体的な例を挙げます。
- 金銭的な要求
子供が依存症(薬物、アルコール、ギャンブルなど)によって金銭的な問題を抱えている場合、「お金をくれないと家を出ていく」「貸してくれないと他で借金するしかない」などと親に金銭を要求し、親の不安をあおってお金を引き出そうとすることがあります。 - 暴力や暴言による脅し
依存症が進行すると、理性的な判断ができず、暴力的になることもあります。「言うことを聞かないと家の物を壊す」「親に危害を加える」などの暴力や暴言で脅し、親が従わざるを得ない状況に追い込むことがあります。 - 感情的な脅迫
「自分がこうなったのは親のせいだ」「自分が苦しんでいるのに、親は何もしてくれない」などと、親の罪悪感を利用して脅す場合もあります。このような感情的な言葉によって親が「助けてあげなければ」という気持ちに駆られ、子供に対して物質的・精神的な援助を続けることになりがちです。 - 自傷行為や自殺の示唆
「お金をくれないと自分を傷つける」「これ以上助けてくれないなら死ぬ」などと自傷行為や自殺をほのめかすことで、親を脅し、言うことを聞かせようとすることもあります。親に強いプレッシャーを与え、子供に従う以外の選択肢をなくすような言動です。 - 他の家族を巻き込んでの脅し
兄弟姉妹や親族に「親が自分を見捨てた」と話し、他の家族から親に対する非難が集まるように仕向けることもあります。親が周囲の目や評判を気にすることを利用して、脅迫まがいの要求をするケースです。
依存症は本人だけでなく、家族に大きな負担をかける問題です。専門家に相談し、家族としての支援のあり方を考え直すことが、長期的な解決につながる場合もあります。