ジスルフィラム【ノックビン】
ノックビンと同じ成分のジスルフィラムが含まれている抗酒癖剤で、節酒、禁酒をし、少量のお酒で吐き気や悪酔い状態となり、お酒を受け付けない身体にする役割があります。慢性アルコール中毒に対する抗酒療法に使用されています。
抗酒薬または嫌酒薬と呼ばれています。抗酒薬の働きは、不快な悪酔い症状を引き起こすことで、飲酒欲求をなくすことです。決して万能ではありませんが、心理社会的治療の補助的な治療薬として役立ちます。
またジスルフィラムは二日酔いの原因物質のアセトアルデヒドは、肝臓でアルコールを分解する酵素の働きを抑え、血液中にこのアセトアルデヒドを溜まりやすくなり、徐々にお酒を飲みたいという欲求をなくします。
遅効性の粉薬になります。同類のシアナミド(シアナマイド)に比べ、効いてくるのに時間がかかりますが、作用がより強く1~2週間持続します。
- 詳細
- ジスルフィラムは1950年代から日本で抗酒剤として導入されていて、現在は粉末剤としてノックビンで販売されています。
ノックビンは、服用することでお酒が苦手な人と同じ生体反応を起こさせる抗酒剤です。
ジスルフィラムには肝臓中のALDH酵素を阻止する働きがあり、DIFARAN(ジスルフィラム錠)ノックビンと同成分で服用後、少量でもアルコールを摂取をすると体内のアセトアルデヒド濃度が上がり、5~10分で顔が紅潮し、熱感、頭痛、悪心、嘔吐などの症状が出てきます。
またアルコール依存症の根本的原因は解決できませんが、精神療法との併用により、さらに効果が期待できます。 - 飲み方
- 1日0.1~0.5g(0.2~1錠)を1~3回に分割して服用します。
- 1週間投与した後に通常実施する飲酒試験の場合には、患者の平常の飲酒量の1/10以下の酒量を飲む
- 飲酒試験の結果発現する症状の程度により本剤の用量を調整し、維持量を決める
- 維持量としては、通常0.1~0.2g(0.2~0.4錠)で、毎日続けるか、あるいは1週毎に1週間の休薬期間を設けます。
- 副作用
- 抑うつ、情動不安定、幻覚、錯乱、せん妄、頭痛、めまい、耳鳴、眠気、睡眠障害、発疹、手根管症候群、多発性神経炎、末梢神経炎、視神経炎、食欲不振、下痢、腹痛、腹部緊張感、便秘、けん怠感、陰萎、熱感、関節痛、脳障害(見当識障害、記憶障害、錯乱)、肝機能障害、黄疸など。
飲み忘れた際は思い出した時すぐに飲んで下さい。
ただし、次の服用時間が近いときは忘れた分は服用しないでください。
また、2回分を一度に服用しないでください。
ジスルフィラム【ノックビン】