働き盛りの40~50歳代がビジネスパーソンが典型像

ギャンブルにはまりやすい体質があるかどうかは、はっきりわかっていません。今後、明かにされるかもしれません。気分転換したい、暇つぶしをしたい、現実から逃避したい、勝ちたい、人からチャホヤされたい、お金を儲けたいといった欲望は誰もが持っているものですから、そういう意味では誰でもギャンブルにはまる可能性はあります。

でも、そこから一歩進んで病的に依存するのは、やはり一種のギャンブル勘がある人でしょう。ギャンブルをはじめても負けてばかりではつまらないので、はまる糸口をつかみようがありません。偶然のビギナーズラックがきっかけとなってはまるというパターンも考えられないわけではありませんが、1~2回の幸運だけではずっとのめり込んではいけないでしょう。

やはりそれなりの勝負勘と大胆さ、運を天に任せるだけの心の度量の広さが求められるのです。たとえギャンブル勘が備わっていたとしても、ギャンブルをはじめて2~3年でいきなり依存症になるわけではありません。なんとなく気分転換ではじめたビジネスパーソンが10年くらい続けていると、いつの間にか消費者金融から借金をするはどのめり込むというパターンが結構多いのです。

そして、家庭を持っているケースが大半。仕事では有能で職場でもそれなりの信頼を得ている40~50歳代のビジネスパーソンというのが典型像です。

病院にまで通院しなければいけないほどの依存症の方は多くはスーツをパリッと着こなした真面目そうなビジネスパーソン、あるいはちゃんと身繕い整えたこぎれいな普通の主婦ばかりです。

逆にギャンブル依存症になりにくい人は、あらゆることを完壁にコントロールしたいという秩序にこだわりすぎる強迫的観念の持ち主。1+1が必ず2 になる世界を求めているので、運を天に任せるギャンブルを忌み嫌います。

秩序にこだわりすぎる強迫的観念の持ち主にギャンブルは合いませんが、そういうタイプはうつ病になりやすいかもしれません。ギャンブルに限らず、世の中は1 +1が必ず2になるわけではありません。曖昧で不合理で運を天に任せるような場面もあります。

そういう場面に出くわしたときに混乱したり、一生懸命それをコントロールしようとしたりして、苦しくなって燃え尽きるのがうつ病のひとつの発症パターンなのです。

特有のこだわりが強すぎる「強迫性障害」はこちらです。

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