リンパ節はリンパ腺とも呼ばれ、全身の要所要所にあり、細菌類がからだに入ってくると、これを取り込んで食べて排除する働きのあるマクロファージ(食細胞)をたくさんもっている。正常な状態では、外からさわってもわからないが、たとえば、指に傷を負ってそこから細菌が侵入すると、それがからだじゅうに広がることを食い止めるため、わきの下にあるリンパ節がはれて、グリグリと触れるようになる。細菌に対し、リンパ球が抗体を生産して細菌と戦い、食細胞が細菌を食べて消化しようとする。
これが炎症の状態で、この部分に痛みが発生したり、赤くなって熱をもったりする。安静にしたり冷湿布などを行うが、抗生物質の服用も有効である。リンパ節がはれた場合、症状によってはほかの病気との識別がむずかしいこともあり、血液検査のほか、手術でリンパ節をひとつ摘出して初めて診断が可能になる場合もある。

筋弛緩剤を使用する。このような治療でも症状が悪化するようであれば、精密検査をしたうえで、全身麻酔による手術が必要になってくる。