頭が痛い

片頭痛

症状

脈打つようなズキズキした頭痛に突然襲われ、ひどいときは吐きけ、嘔吐、めまいや、暗点といって視野のなかに瞬間的に見えないところができたり、目に閃光が起きたりすることもある。頭痛は頭の片側や両側に起き、ふつうは数時間、長いときは数間続くこともある。

原因と治療

脳の血管が拡張するために起こるとされているが、くわしい原因はわかっていない。神経科、脳外科、耳鼻科、.整形外科など各科目の領域が減のこともあるので、それぞれ検査を受けておきたい。
てんかんの一症状としての片頭痛の場合は抗てんかん剤が有効だが、血管が原因の場合にはカフェインや塩酸エルゴタミンなどの血管収縮剤を用いる。

生活の注意

片頭痛の原因となることをできるだけ避けることが大切。とくに長時間の精神的な緊張や不安感などのストレスは、片頭痛を誘発させるもととなるので、規則的な生活をするよう心がけるべきである。

発作的に痛みがはじまり脈にあわせて痛む片頭痛について

髄膜炎

症状

原因によって症状の違いも多少あるが、ふつうは激しい頭痛と脳圧克進による吐きけや嘔吐が初期症状となってあらわれる。脳膜の炎症が広がると、頭痛とともに後頭部から頸部にかけて首が強く実っぱり、首がまわらなくなる。この炎症が脳に及ぶと意識がぼんやりし、錯乱、昏睡などの意識障害や、手足のけいれん、ときにはまひを起こすこともある。症状が進むと、脳神経のまひも起こり、血圧の低下や呼吸のまひなどの危険な状態になるので、早期の診断と治療を要する。熟の出かたは原因によってさまざま。

化膿性髄膜炎、真菌性髄膜炎では、強い寒けやふるえに伴って39~40度の高熱が急にあらわれる。結核性髄膜炎では、はじめのうちは微熱程度で、しだいに高くなり、3週間めには高熱になってくる。梅毒性やウイルス性の髄膜炎では、微熱または熱が出ないこともある。

原因

脳をとりまいている脳膜が、いろいろな原因によって炎症を起こす。その原図を大別すると、化膿菌によるもの、結核菌によるもの、梅毒のスピロヘータによるもの、ウィルスによるもの、真菌によるものなどがある。

化膿菌としては大腸菌、大腸菌、肺炎双球菌、インフルエンザ菌、髄膜炎菌などなどいろいろな菌がその病原となる。結核性髄膜炎も同じように肺などに結核病巣があり、それが血液の流れにのって脳膜に入り、髄膜炎を起こすこともある。ウイルス性髄膜炎では、インフルエンザウイルス、コクサッキーウイルス、・はしかウィルス、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) ウィルスなどが病原となる。
真菌性髄膜炎も化膿性髄膜炎と同様に肺やほかの臓器に巣くっていたカビなどが全身に広がって起こってくる。そのほか、頭部の外傷などによっても髄膜炎になることがある。

治療

脳をとりまく病気だけに後遺症にもなりやすいので、髄膜炎の疑いがあるときは即時に医師の診断をあおぎ、入院して治療することになる。細菌などによるものが多いだけに、抗生物質の服用が有効である。