口内が痛い・しみる

ベーチェット病

症状

ベーチェット病 は、口腔の再発性アフタ、皮膚にできる結節性紅斑、血栓性静脈炎、目の虹彩毛様体灸や網膜脈結膜炎、痛みを伴う外陰部の潰瘍などがおもな症状である。
このほかに関節部の腫脹と疼痛、副睾丸炎、血管系の異常に加えていろいろな神経症状が加わることがある。
20~30歳代に発病することが多く、患者は女性より男性に多い。

経過

そのまま放っておくと失明したり、またわずかだが脳の中枢神経がおかされて死に至ることもある。内科または膠原病の専門医の診察を受ける必要がある。

アフタ性口内炎

アフタとは、痛みのある小さい円形の潰瘍のことで、唇、頬、舌などに発生する。ふつう、数はひとつだが、ときに複数のこともある。

症状と種類

刺激性の強い飲食物をとるとヒリヒリと痛い。また、唾液が粘ってきて、口臭が強くなる。重症の場合は食べ物をとることもむずかしくなる。1~2週間で治るが、休止期間をおいて再発を繰り返し、慢性になるものもある。口のなかだけにアフタができ、このアフタが自然に治っては長期にわたって再発を繰りかえす場合を再発性アフタという。女性に多く、唇や頬の粘膜、舌などに発生しやすい。口以外に皮膚や外陰部などに発症する場合には、ベーチェット病およびその類似疾患の疑いがある。

口内炎

口内炎とは口腔粘膜にできるいろいろな病変の総称で、そのタイプによって、カタル性(紅斑性)口内炎、水疱性口内炎、潰瘍性口内炎、壊疽性口内炎とに大きく分けられる。

カタル性(紅斑性)口内炎

粘膜全体が赤くはれ、ところどころに赤い斑点ができる。口内炎の症状としては最も軽いタイプで、刺激性の強い飲食物を摂取するとヒリヒリと痛む。
また唾液が粘り、口臭が強くなる。酒やたばこ、強い香辛料をとりすぎたり、アスピリンやサルファ剤などの薬物による場合もある。
通常は1週間程度で完治するが、もっと重い症状の口内炎に移行する場合がある。

対症療法として、うがいをしてロのなかを洗浄したり、抗生物質を含んだ口腔用の軟膏を塗る。

水疱性口内炎

口の粘膜に水疱ができる口内炎で、ウィルス性の病気や天疱瘡、扁平苔癬などが原因で起こる。水咤は短時間で破れ、潰瘍になったり、びらん状態になる。治療は、原因となった病気治瞭と対症瞭法を行う。

壊疽性口内炎

進行性の口内炎の一種で、幼児や小児に発生することが多いが、場合によっては成人にもみられる。はしか、腸チフス、ジフテリアなどの場合にも続発しやすい。口内炎のなかでは最もも重い病気で、激しい痛みは伴わないが、歯ぐき、唇、頬などの口腔の組織が腐っていく。比較的まれな病気であるが、死に至る場合も考えられるため、できるだけ早く専門医の診察を受け治療をする。