首がまわらない・はれる

寝違え

症状と原因

前夜まではなんともなかったのに、朝起きると首が痛くてまわらないという急性の頸痛で、変な姿勢で寝ていたため首に起こる一種のねんざである。
しかし、その前提条件として頸椎のクッション役になっている椎間板が薄くなったり、椎体の後ろを走っている後縦靱帯が骨化しているような、いわゆる老化現象が起こっていることも多い。症状はほとんど一時的なもので、数日もたてば自然に治癒するが、老化現象やほかの骨の病気が原因となっている場合があるため、医師の診察を受ける必要がある。

変形性頸椎症 頚椎椎間板変性症

症状

腕のほうに延びる神経が圧迫され、肩や味などに痛みが起こる。また、椎骨動脈が圧迫されるため、めまい、頭痛、耳鳴りなどを起こすことがある。

原因

中年を過ぎると、骨や軟骨が老化するため、椎間板がつぶれ、骨の丸みがなくなる。また、椎体の間のすきまが狭くなって神経根の通路である椎間孔や脊髄を入れる脊柱管が狭くなってくる。

治療

頸椎の牽引療法、ホットパックなどの温熱療法などがよい。痛みやしびれが激しいときは、鎮痛消炎剤、筋弛緩剤を使用する。このような治療でも症状が悪化するようであれば、精密検査をしたうえで、全身麻酔による手術が必要になってくる。

リンパ節腫脹

リンパ節はリンパ腺とも呼ばれ、全身の要所要所にあり、細菌類がからだに入ってくると、これを取り込んで食べて排除する働きのあるマクロファージ(食細胞)をたくさんもっている。正常な状態では、外からさわってもわからないが、たとえば、指に傷を負ってそこから細菌が侵入すると、それがからだじゅうに広がることを食い止めるため、わきの下にあるリンパ節がはれて、グリグリと触れるようになる。細菌に対し、リンパ球が抗体を生産して細菌と戦い、食細胞が細菌を食べて消化しようとする。
これが炎症の状態で、この部分に痛みが発生したり、赤くなって熱をもったりする。安静にしたり冷湿布などを行うが、抗生物質の服用も有効である。リンパ節がはれた場合、症状によってはほかの病気との識別がむずかしいこともあり、血液検査のほか、手術でリンパ節をひとつ摘出して初めて診断が可能になる場合もある。

筋弛緩剤を使用する。このような治療でも症状が悪化するようであれば、精密検査をしたうえで、全身麻酔による手術が必要になってくる。