満18歳になっても、一度も月経がないものを原発性無月経という。現在では小学校卒業までに約半数の女子に月経が始まり、中学校卒業までにはほぼ全員に月経がみられる。

原因

原因の多くは奇形、あるいは染色体異常など先天的なものである。また卵巣や子宮が先天的にない場合、発育が不完全な場合にも月経はない。

奇形としては膣閉鎖、処女膜閉鎖があげられる。膣や膣の入り口が閉鎖していることから、実際に月経があっても出血がみられないため、無月経と思われているが、乳房などは発達しており、月経と同じような下腹部の痛みがある。
染色体異常にはターナー症候群や副腎性器症候群などがあり、16歳くらいまでに月経がない場合は産婦人科医の診察を受けたほうがよい。

治療

先天的な桂閉鎖や処女膜閉鎖の場合は、閉鎖部を切開する。卵巣や子宮が先天的になかったり、発育不全の場合は性ホルモン剤の服用によって、その機能を高める治療が行われる。