関節がはずれた状態を脱臼という。全身のどの関節でも起きる可能性があるが、肩やひじ、指の関節に起きることが多く、ときには股関節やひざに起きることもある。
痛みなどの症状は、骨折と似ているが、関節の形が変わるので診断はしやすい。脱臼した場合には、患部を三角巾や副木などで固定したうえで、整形外科医に関節をもとの位置に戻す整復をしてもらうことになる。
脱臼には骨折や神経の損傷を伴うことも多いので、素人の整復は避けたほうがよい。痛みの激しい場合にはアスピリンなどの鎮痛剤・坐薬が効果的。また肩関節に多い習慣性脱臼になると、手術が必要になる。鎮痛剤はこちら