自然気胸

外傷などが原因ではなく、肺の異常が原因で胸膜に穴があき、胸腔内に空気がたまった状態を自然気胸という。

症状

肺が圧迫され、胸部の不快感、疼痛、呼吸困難、咳などを伴う。

原因

小児の自然気胸は、肺の表面にできた風船のような小さなふくらみが突然、破れて起こるケースが大部分を占める。

そのほか、胸膜の癒着部が何かの原因で裂け、肺内空気が胸膜腔内に漏出して起きる場合、また、肺結核におかされた胸膜から、空気が胸膜腔内に流人して起こることもある。後者の場合は、自然気胸が小児結核の最初の症状となることもある。
小さなふくらみは一種の奇形で、ひとつの場合は少なく、再発しやすい。

治療

安静を保ち、胸膜の破れを自然に癒着させると、肺も再膨張する。しかし、肺が膨張しないときは、胸腔の空気を吸引する脱気法を行う。脱気法でも膨張せず、また再発を繰り返す場合には手術が必要となる。

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