先端巨大症

成長ホルモンが下垂体から過剰に分泌されるために起きる病気で、末端肥大症ともいう。似た病気に、身長が異常に高くなる巨人症がある。

症状

手足や下あご、鼻、舌など末端部分が太く、巨大化する。そのため歯と歯の間が開き、下あごが突き出すといった特徴的な顔つきとなり、一見してこの病気であることが診断できる。そのほか皮膚が肥厚してザラザラする、汗腺が発達して肌が湿っぽくなる、体毛があらく毛深くなるといった症状がある。
また下垂体の腫瘍が原因で頭痛や吐きけ、視力障害などがあらわれることもある。ただし、これらの症状は長い時間をかけて徐々にあらわれるため、自分や周囲の人が顔つきの変化に気づくときには、病気がかなり進行しているケースが多い。

原因

下垂体に腫瘍ができて成長ホルモンが過剰に分泌されることが原因である。その結果、正常であれば思春期終了時に骨の末端部分(骨端線) が閉鎖して止まるはずの成長がそのまま続き、末端部分が異常に巨大化する。巨人症の原因も同じだが、こちらは骨端線が閉鎖する前に起きる点が異なる。

治療

手術によって下垂体の腫瘍を摘出する方法もあるが、内分泌専門医の指示に従うことが望ましい。また最近では手術ができない場合や、手術後、再発した場合などにブロモクリブチン剤が用いられて効果をあげている。ただし、この方法では成長ホルモンの分泌を永久的に正常化することはできない

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