脈絡膜、毛様体、虹彩の3つをまとめたものがブドウ膜で、その働きは強膜の内側で眼球をおおって、瞳以外からの光の侵入を防いでいる。そしてこのブドウ膜が炎症を起こしたものが、ブドウ膜炎である。
症状
光をまぶしく感じるようになり、目の前にゴミのようなものがチラチラしたり、物がゆがんで見えたり、視力障害を伴うこともある。
原因
ウィルスや細菌などの感染が考えられているが、不明点が多く、自己免疫によるものも増えている。
治療
副腎皮質ホルモン剤や消炎剤を局所的・全身的に用いるのが一般的で、虹彩や毛様体に炎症があるときは、虹彩が周囲と癒着しないように、副腎皮質ホルモン剤入り点眼薬を使用して炎症を抑える。ほかの病気の前ぶれのこともあるので、早めの診断と治療が重要である。