劇症肝炎

急性肝炎の経過中、症状があらわれてから8週間以内に強い肝機能障害に基づく脳症(傾眠・錯乱・譫妄・異常行動など)をはじめとする急性肝不全症状(黄疸・出血傾向など)が出現する。
また、血液が凝固するまでの時間をあらわすプロトロンビン時間(PT)検査の値が40%以下を示す場合を劇症肝炎という。

発病10日以内に脳症が出現する急性型と、それ以後に出現する亜急性型とがある。死亡率が80~90% と高く、運よく回復しても肝硬変になることが多い、たいへん恐ろしい病気である。

症状

劇症肝炎は、自覚症状がきわめて強いこと、激しい茸痘と著しい肝障害、神経症状があらわれることによって判断できる。とくに、黄疸が出てから1週間たっても強い倦怠感、食欲不振、吐き気、ガンコな頭痛、不眠などがある場合には劇症肝炎を疑ってみるべき。また発熱や筋肉痛、関節痛、腰痛などの全身柱状かある場合や、甘ずっぱい肝性口臭かある場合も注意か必要。

経過としては、黄痘がだんだん強くなり、そのうち精神異常があらわれて昏睡に陥る。この状態を肝性昏睡といい、肝臓の解毒作用が不安定なために起こる。
肝性昏睡はかなり特徴的で、劇症肝炎の重体度の指標となる。はじめは睡眠のリズムが逆転し、夜に眠れなくて星間寝たがり、性格が変わって投げやりになる、抑うつ状態になるなどの症状があらわれる。
この時期には肝性昏睡と判断できないことも多いが、しだいに日にちや場所を間違う、簡単な計算ができない、金銭をばらまく、大事なものを捨てるなどの異常行動を示し、そのうち鳥の羽ばたきに似た手の大きなふるえ(羽ばたき振戦があらわれ、外界の刺激に応じられなくなったり、眠ったような嗜眠状態となり、ついには意識が完全に消失する。

治療

劇症肝炎は、発病して1週間から10日間で80% が昏睡状態に陥ってしまうように、致命率がきわめて高い。

発病が疑われたら、できるだけ早期に適切な処置をすることが必要である。肝性昏睡の治療としては、交換輸血、人工肝補肋装置の使用、ステロイド(副腎皮質ホルモン)療法、グルカゴンインスリン療法、血漿交感などが行われている。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ツールバーへスキップ