前立腺炎

前立腺が細菌感染によって炎症を起こす病気である。またそうした炎症が原因で化膿を起こし、うみがたまったのを前立腺膿瘍という。

症状

急性のものと慢性のものがあり、急性の場合は、はじめのうち微熱とともに尿の回数が増え、排尿が終わるときに軽い痛みを感じる。
症状が進むと、尿の回数はますます増え、さらに進むと排尿時の痛みが強まる一方で、排尿困難をおばえ、ときには尿が出なくなることもある。
このころになると排便も困難になり、寒けとふるえを伴った高熱を出すようになる。

慢性の前立腺炎は、急性のものが慢性化する場合と、はじめから慢性的にあらわれる場合がある。症状は、早朝に尿道から少量のうみが排出されたり、また性欲減退や勃起不全などを訴える例もある。
なお症状のあらわれ方に個人差があり、なかにはほとんど自覚症状のない場合もある。

原因

病原菌が直接尿道から侵入して感染する場合と、皮膚や房桃など別の部位の化膿菌が血液に運ばれて感染する場合がある。

治療

急性の場合には抗生物質の服用や鎮痛剤などを用いる。慢性の場合は抗生物質による治療が中心となる。前立腺を直腸壁の上からマッサージする前立腺マッサージも効果がある。また日常生活では重労働や便秘、刺激物を避け、適度な運動を心がける。

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