子どものなかなかできない人は、昔は子宮発育不全といわれていた。しかし、女性のホルモン状態などについての研究が進むにつれ、本当の子宮発育不全は非常にまれな病気であることがわかり、これらのことについてはこの病名を用いることは少なくなった。
また、かつては大きさだけで発育不全としていたが、出産経験のない人に比べ、出産経験のある人の子宮が大きいのは当然なので、子宮の大きさだけでは子宮発育不全と判断できない。
単に子宮が小さいだけの理由で治療する必要はない。月経や排卵がなかったり、ほかの症状を併発しているときに初めて治療が必要になる。
子宮の発育が悪く、胎児子宮、小児子宮の状態にとどまっている場合があるが、これらは、もちろん無月経である。治療法としては、排卵をうながすようなホルモン剤を用いるが、高度の発育不全の場合、有効な治療方法はない。