幽門とは胃と十二指腸の境界部のことで、ここが十二指腸潰瘍などによってひきつれて、幽門部の通り道が狭まってしまう病気である。
症状
軽い場合にはあまり自覚症状はないが、狭窄が進むと胃のもたれや不快感を覚え、ときに嘔吐することもある。これは食べたものが胃から腸にいかず、胃のなかにたまるためである。
原因
十二指腸潰瘍が現任で起きることが最も多い。これは潰瘍が治るときに十二指腸が変形し、そのため幽門に狭窄ができるためである。また幽門部にできた潰瘍や胃がんによっても起きることがある。
診断
X線検査などが.行われる。その場合、造影剤が十二指腸に流れないので、容易に診断できる。
治療
重症の場合には手術が必要である。また栄養補給のために、輸液療法が行われる。