気管支ぜんそく

乳児には比較的少なく、1歳ごろから増えてくる病気で、息をするときの、ゼーゼー、ヒューヒュー、ビュービューという音と、息を吸うときより吐くときのほうが苦しい呼気性呼吸困難の発作が特徴である。

症状

発作のときの症状は、軽症から重症までさまざまである。軽症では、眠っているときにヒューヒューという音が聞こえる。
重症では、激しい呼吸困難のために、全身を使ってあえぐように呼吸をし、ゼーゼーという音が離れたところからでもよく聞こえる。

また、横になっていることができないで座った姿勢をとり、じっとしているのが苦しいために、動きまわってさらに呼吸困難をひどくしてしまったりする。
重症の発作では睡眠がとれず、食べ物ものどを通らなくなる。水分もとれなくなると、たんがますます粘りが強くなって気管支の壁にへばりつき、からだが酸性化して症状を悪化させてしまう。

原因

気管支粘膜のマスト細胞でアレルギー反応が起こって気管支が細くなり、粘膜がむくんできて気管支の内腔が狭iなる。さらに粘りけの強い濃いたんが、その狭い内腔に詰まるために起こるもので、アレルギーと感染がおもな原因となっている。

ほかに自律神経の失調、心因性のものなどが原因または関係していることもある。アレルギーの場合は、牛乳、鶏卵、大豆などの食べ物や、家のなかのホコリ、とくにそこに含まれているダニの死骸や糞、家具、衣類、猫や犬の毛、花粉、カビ類などに反応して発作が起こる。

大気汚染や過労、精神的な疲れ、たばこや花火、線香の煙が誘因となることや、気象の変化も影響している。梅雨時や秋に多くみられるのはそのためで、台風、前線の発生時や接近したときなどに発作を起こす子どもが多い。

心因性では、たとえば学校ぎらいであったり、叱られたり、両親と離れて過ごさなければならないことなどが原因となって発作を起こす。

治療

何よりも大切なことは、ぜんそくを起こしている原因物質を突き止め、それを排除することである。ペットの動物を飼わない、カーペットを敷かない、タンスの上に物を置いてホコリがつくようなことをしない、人形は洗えるものにする、まわりの大人はたばこを吸わないなど、発作を起こしやすい状態や環境をつくらないことが大切である。

また、体質改善のために抗アレルギー剤の吸入や内服のほか、テオフィリン(発作止め)や気管支拡張剤、ときにステロイド剤を続けて使用するなど、発作を防ぐ方法がとられる。発作が出たときは、症状に応じてテオフィリン、気管支拡張剤の服用や吸入、静脈注射、点滴などの対症療法が行われる。

生活の注意

日常生活では過保護を避け、積極的にからだを鍛えさせる。規則正しい生活をさせ、自信をも仁せて精神的影響が出ないように心がけることが大切である。

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