歯のかみ合わせによって、歯の表面をおおっているエナメル質や内部の象牙質の一部がすり減ってしまう病気を咬耗症という。
症状と原因
上下のあごのかみ合わせの対合歯や隣接歯との摩擦で起こり、前歯では先端部分、臼歯ではかみ合わさった突起部分からすり減っていく。すり減る程度は、食べ物のかたさや、かむ力、歯のかみ合わせの状態、歯のかたちなどで人によりそれぞれ違ってくるが、年齢的に早い人で30歳代からすでに症状がみられる。
多くの場合は40歳すぎからだが、歯ぎしりの強い人によくみられる症状である。この症状はゆっくりと進行していくため、自覚症状がない場合が多いが、症状がひどくなると冷たいものや熱いものに対して敏感になってくる。むし歯と同様にが必要になってくる場合もある。