尿失禁

自分の意思とは無関係に尿がもれてしまう。人間は3~4歳くらいから排尿を自分でコントロールできるようになるが、その時期を過ぎても尿をもらしてしまう場合を遺尿症といい、夜にだけ尿失禁が起きる場合を夜尿症と呼んでいる。

前立腺肥大や結石が原因で、膀胱内にたまった尿があふれ出す場合が考えられる。

また、外傷によって排尿を調節する神経に障害が起こり、その結果、無意識のうちに尿がもれてしまうという場合もある。これらの場合では、原因となる病気を治せば、自然と尿失禁も解消する。ただし急迫性尿失禁のように、重いものを持ち上げるために下腹部に力を入れたときや、くしゃみや高笑いをした拍子に、その圧力によって尿をもらしてしまうものもある。これは、とくに出産を経験した女性に多くみられるもので、膀胱括約筋とつながる旺門を絞る運動を繰り返すことで治る場合が多い。

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