子供

乳児疝痛(3ヶ月コリック)

生後3ヶ月ごろの赤ちゃんが、数日間、夕方のほぼ同じ時刻に泣きだしてなかなか泣きやまないことがある。こんなとき、ミルクをふくませたり、おなかをマッサージしてガスを出してやると泣きやむことも多い。原因として、夕方の暗さに対する反応、あるいは腸にたまったガスの刺激で腹痛を起こすためではないか、などの説がある。

しかし、泣き入りひきつけなどと同じょうに、神経質な赤ちゃんで、家庭も過保護ぎみの場合に多くみられることから、心身症の最初のあらわれとする考え方もある。
自然に治るケースが大部分だが、哺乳時間と関係がある場合はミルクアレルギーの疑いもある。ミルクアレルギーのときは、ミルクをアミノ酸ミルクに変える必要がある。

鼠径ヘルニア

小腸の一部が太もものつけ根にとび出してくる病気。いわゆる脱腸で、片側だけの場合と左右両方の場合がある。比較的男子に多く、ときに陰のうの下まで下がってくる。手で押すと、グルグルと音がして、腸がおなかのなかへ戻る場合にはほとんど痛みはない。

30% は1歳ごろまでに自然に治っしまうが、嵌頓するのもこの時期に多いので小児科で診察をうける。嵌頓とは、押しても腹腔内に戻らずに腸閉塞を起こす非常に危険な状態である。

症状

乳児が急に泣きだしたり、お乳を吐いたり、顔色が悪くなったら、この病気の恐れがあるので、太もものつけ根や陰のうがはれてないかを調べる。ヘルニアの嵌頓を起こしていると、はれはかたく、さわるととても痛がる。当初は嵌頓の部分だけが痛むが、しだいに腹部全体が痛くなり、顔色は青ざめ、お乳を吐き、腹部がだんだん張ってくる。

原因

泣いたり排便のときなどに強い腹庄がかかって発症する場合と、消化障害、腸内発酵などにより糞便やガスが入り込んで発症する場合とがある。

治療

嵌頓を起こしたら、早急に小児外科でおなかのなかに腸を戻す手当てを受ける。2二時間以内なら、麻酔下の処置で90% はもとに戻る。ただし、再発の恐れがあるので、いたずらに長期間、経過をみるのではなく、手術の時期を医師と相談する。もちろん戻らない場合には、すぐに手術を受けなければならない。

応急処置

家庭でとりあえずもとに戻す方法がある。少し熱めのタオルをふくれている部分に当て、上から軽くなでるように押さえる。湯ざましなどをふくませ、静かにさせて行うとより効果的である。うまくいけば、30分もしないで、グルグルと音をたて引っ込むことがある。しかし、これはあくまでも応急の処置で、戻った場合でも、必ず、小児科医か外科医を受診する。

ガラクトース血症

常染色体劣性遺伝による糖質代謝異常の病気である。

症状

哺乳力の低下、嘔吐、下痢、体重増加不良ののちに、肝臓のはれ、黄疸、低血糖などの症状や、知能の遅れ、白内障があらわれる。現在では検査法が充実し、重症化するケースはほとんどみられなくなった。

原因

本来、食物中の糖質は、腸管でブドウ糖、ガラクトース、果糖に分解され、体内に吸収されるが、この疾患では、ガラクトースをブドウ糖に変化させる酵素が欠損しているため、吸収されたガラクトースの分解がうまくいかず、血液中にガラクトースが蓄積されてしまう。

検査と治療

マススクリーニング検査による早期発見が何よりも大切である。治療は食事療法がとられる。母乳や一般のミルクは、それに含まれている糖質がブドウ糖とガラクトースに分解されて腸から吸収されるため、ガラクトースを含まない特殊調整粉乳を使用するようにする。これを生後1ヶ月以内に使用しはじめれば、正常に発育する。