2018年 3月 の投稿一覧

夜驚症

男子に多くみられるもので、3~6歳で発症し、多くは2~3年で自然におさまる。睡眠中に突然、激しく泣きだしたり、起き上がって部屋のなかを歩きまわったりする。汗をかき、脈も速くなる。だいたい数分間でおさまり、すぐ眠ってしまうが、本人は覚えていない。

ふつうの夜泣きは、空腹やオムツの汚れ、怖い夢を見たことなどが原因だが、夜驚症の場合には、昼間の精神的興奮や、緊張、ショックなどが原因となって起こることが多い。多くは年とともに自然に治るものである。

ただし、けいれんを伴っていたら、一度検査を受けるとよい。家庭での対応としては、夜、深く眠れるように工夫して、泣きだしたら叱らずに、やさしく抱いて安心させること。また、夢中遊行時のケガには十分注意する必要がある。

夢遊症

症状

6~12歳の男子に多くみられる病気で、成長とともに治る。夜中に突然起きて、部屋のなかを歩きまわったり、電気をつけてみたり、戸外へはだしのまま走り出したりというような行動をとって、再び寝床に入って眠る。場合によっては家族に誘導されて眠るが、本人はそのときの行動はまったく覚えていない。

原因

なんらかの欲求不満や感情的葛藤のあらわれと考えられている。症状が強い場合には、小児科医に相談するとよい。ちなみにこの行動の軽いものを寝ばけと呼ぶこともある。

食物アレルギー

食べたものがからだのなかでアレルギー反応を起こし、いろいろな症状が出る病気。乳幼児の場合は皮膚や消化器の症状としてあらわれることが多い。年長児にも皮膚や消化器、呼吸器などの症状としてあらわれる。

症状

とくに思いあたる病気や原因がないにもかかわらず、下痢または便秘が続く、あるいは両者を交互に繰り返すなどの症状がみられ、ほとんどの場合、アトピー性皮膚炎を併発。乳児の場合は嘔吐を伴うこともある。

原因と治療

腸に入ったたんばく質の一部が分解されずにそのまま吸収され、これがアレルギー反応を起こす物質(抗原として働く。

原因となる食べ物で最も多いのが卵、牛乳、大豆などである。治療は原因となる食べ物の除去だが、乳児で母乳栄養の場合、母親にアレルギー疾患があると、母乳を介して子どもにもアレルギーが出ることがあるので注意を要する。

人工栄養児でミルクアレルギーをもつ場合はアミノ酸ミルクに変更する。また、年長児で症状の軽い場合、厳しい除去食は精神的ストレス、低栄養となる。医師とよく相談することが大切である。