白色便性下痢症

秋の終わりから冬にかけて、乳幼児にみられる急性の消化不良症。患者の3分の1に白色便がみられる。

症状

嘔吐で始まり、半日から1日後に激しい下痢となり、ひどいときには、米のとぎ汁のような白っぽい水様便が1日に10回以上も出ることがある。さらに2~3日たつと、便は黄色みを帯び、急速に脱水症状を起こす。

原因

胃腸炎の原因となるロタウィルスの感染による。

治療

脱水症状を防ぐため、水分の補給が大切。下痢をしているときに水分を与えると、さらに下痢を誘発することもあるが、与えないとどんどん水分が不足し、脱水が強くなって危険な状態に陥る恐れがある。

様子をみながら少しずつ水分を与える。電解質と水分の体内への吸収が早いという点で小児用電解質飲料は効果的である。

市販されているので利用するとよい。嘔吐がひどく、水分を受けつけない場合は早めに医師の手当を受けることが大切である。最初の2~3日は、胃腸に負担がかからないような飲み物や食べ物を与える。水分の補給と食事にさえ注意すれば心配のない病気だが、ときどき脱水症状が急激に起こり、死亡するケースもあるので、十分な観察が必要である。
そのほか、症状に応じて、下痢止めや抗生物質などが用いられ、ほぼ1週間で治る。

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