風疹

はしかと同じくウィルス感染による発疹が出る病気だが、三日ばしかと呼ばれるように、はしかよりも症状は軽い。ただし妊娠初期の女性がかかるとう先天性風疹症候群といって、心臓奇形や白内障、聴力障害などをもった子どもが生まれるので十分な注意が必要。
伝染力はそれほど強くないが、冬の終わりから春にかけて流行することが多く、とくに小学生から思春期にかけて感染しやすい。なお感染者の25~30% は、感染しても症状があらわれない不顕性感染症である。

症状

2~3週間の潜伏期を経て、軽いかぜのような症状があらわれる。人に伝染するのは発疹があらわれる数日前から、あらわれて5日間ほどである。発熱などの前駆症状はきわめて軽く、発疹があるまで病気に気づかないことも多い。しかし発疹とともに熱は38~39度に上がり、2~3日間続く。発疹ははしかと比べると小さく、色も薄い。そして3日ほどで色素沈着することなく消えていく。
なお発疹、発熱以外の症状として、全身の倦怠感やのどの痛み、結膜の充血などがみられることがある。また、なかには発熱を伴わないケースもある。

診断

発疹の前に、耳や首の後ろ、後頭部などにリンパ節のはれ、圧痛があらわれることがある。

治療

特別な治療は必要なく、とくに症状の軽い子どもの場合は、3~5日ほど安静にしていれば治ってしまうことが多い。ただ、きわめてまれだが脳炎や髄膜炎を併発することもあるので、1ヶ月ほどは無理をしないように注意しなければならない。

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