癤癰

毛穴が細菌感染によって化膿し、赤せつくはれあがる病気である。癤は1本毛穴を中心として化膿するが、癰は隣合う複数の毛穴が化膿する。また癤や癰がからだじゅうのあちこちにできる場合を癤癰症という。

症状

痛みは初期のうちが最も強く、化膿した部分が壊れてうみが出はじめると痛みはやわらぐ。なお広範囲に癤や癰があらわれた場合は、発熱や寒気、全身倦怠感を伴う。また、顔にできるものを面庁といい、場所によっては目や口を開けられないほどになり、まれには髄膜炎や敗血症をまねくことがある。

原因

どちらも黄色ブドウ球菌が、毛穴から入り込んで炎症・化膿を起こす。それによって毛穴の周囲にまで炎症が広がるわけだが、癤の場合はうんだ部分がとがった形をしているのに対し、癰のほうはドーム状に化膿し、複数の膿点をもつ。ただ、どちらの場合も赤くはれあがり、さわったときはもちろん、さわらなくても痛みを感じ、患部が熱をもつという点で共通している。

治療

どちらも抗生物質を服用しながら、患部が十分化膿するのを待って切開手術を行う。また癌腫症では癖が完全に治癒したあとも2週間は治療を続け、同時に日ごろの生活に注意する必要がある。

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