口蓋扁桃に炎症が起きたもので、急性と慢性がある。のどに異物感や痛みを感じるのがおもな症状である。
急性扁桃炎
咽頭に起こった咽頭炎と同時に発症し、扁桃に急性の炎症が起きたものを指す。
症状と原因
のどに異物感があり、何かを飲み込んだりしたときに差しむような痛みを感じる。化膿してうみがたまることもある。原因は扁桃についた細菌が過労やかぜなどで、抵抗力が弱まったときに増殖して症状を起こすためである。人によっては、かぜのウイルス感染が原因となって発病することもある。
治療
痛みをやわらげるには、鎮痛消炎剤を内服する。また、うがいは炎症をやわらげる。そのほか抗生物質を用いたり、うみがたまったときは、切開してうみを出すことがある。
慢性扁桃炎
急性扁桃炎が慢性化したもので、ほかの病気の原因となることもあり、注意が必要。
症状
のどに異物感があったり、のみ込むときに痛みを感じるほかに、微熱を伴うこともある。
治療
急性症状があらわれたときの治療は急性と同株で、この慢性扁桃炎から心内膜炎や心筋炎、結節性紅斑、またリウマチ性関節炎など、ほかの重い病気に移行することもあるので注意が必要。年に何回も急性症状が出るときは、手術を受ける必要がある
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