解離性大動脈瘤

50歳すぎの男性に多くみられる病気で、内膜、中膜、外膜と3層ある大動脈の中膜に裂け目ができたために、そこに血液が侵入する病気である。

症状

突然の激しい胸痛と呼吸困難に加え、ショック状態となる。心筋梗塞の項でも解説したが、この解離性大動脈瘤と心筋梗塞はたいへん症状が似ている。ただ徐々に胸痛が激しくなる心筋梗塞と違って、解離性大動脈瘡は発作を起こした当初から激しい胸痛をおばえるところが特徴的である。ほとんどの場合、大動脈破裂となって心不全をきたすため、発病患者の約半数は2週間以内に死亡する。

原因

高血圧が長く続いたために大動脈の壁が非常にもろくなり、その結果、裂け目ができて、そこに血液が流れたために起きる。ふつうは大動脈壁の外側3分の1に出血し、外側の壁が北簿くなったために壁が内圧でふくらんで動脈瘤となるが、その範囲はさまざまで心臓の近くから始まるものが最も多い。

治療

解離の部分が小さな場合は、血圧降下剤など血圧を下げる薬を使って、血管壁の裂け目の進行を抑える一方、動脈瘤の破裂を防ぐ。薬の効果がない場合は手術を行う

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