腸炎

腸の粘膜に炎症が起きる病気で、急性腸炎と慢性腸炎がある。

急性腸炎

症状

腹痛と下痢がおもな症状である。また食中毒にみられるように、急性胃炎を併発して、吐きけや嘔吐があらわれることもある。急性腸炎は小腸だけに起きることは少なく、大腸にも炎症が広がることが多い。そして、この炎症の範囲が広がるほど、下痢のあらわれ方は激しくなる。便は水様便のことが多いが、ときに血が混ざることもある。
また食べたものが小腸で吸収されないので、消化不良便になる。腹痛のあらわれ方はさまざまで、へその周囲に重苦しい痛みがあらわれることもあれば、鈍痛を感じることもある。
また数分ごとに痛みが軽くなったり、重くなったりするケースもある。そのほか腸内にガスがたまると、腹がゴロゴロ鳴ったり、張ったりする。なお細菌などの感染が原因となる場合は、発熱を伴うことが多い。

原因

細菌やウィルス腸炎や細菌性食中毒などが、このタイプである。また非細菌性食中毒のように、病原菌以外のものが原因となるケースもある。

診断

便の検査が中心となる。そのため受診するときに、清潔なビニール袋に便を少量とって持っていくとよい。便の検査では色調や形、内容物の状態、血便の有無などを調べるほか、顕微鏡で寄生虫や原虫の有無を確認する。細菌については培養したうえで鑑定診断を下すが、それには時間がかかるので、ほかの症状などを考え合わせて診断することが多い。

治療

できるかぎり早い、うちに医師の診察を受けて原因を確かめ、それに合った治療を受けることが基本である。とくに発熱や粘液便、血便などがある場合には、細菌による急性腸炎の可能性が高いので、早急に受診しなければならない。
細菌が原因となる場合には抗生物質が効果的で、あわせて2~3日の絶食と、水分の十分な補給を行う。

慢性腸炎

症状と原因

急性腸炎と同じである。ただ腹痛は、下腹部に起きることが多い。細菌やカビ、寄生虫などに感染して、腸の粘膜が長期間にわたり炎症を起こす。感染の原因としては、腸結核や放線菌症、アメーバ赤痢などがある。また感染以外の原因で起きる慢性腸炎もあるが、その多くは潰瘍性大腸炎のように原因がまだよくわからず、非特異性炎症性腸炎と呼ばれている。このほか薬剤や化学物質などによって起きることもある。

診断

急性腸炎と同じく便の検査が中心となるが、ほかにも腸のⅩ線検査や大腸内祝鐘検査が行われることもある。

治療

原因によって治療法が異なるので、診断が確定したら医師の指示に従う。食事も急性の場合と同様で、消化がよく刺激の少ないものを食べるようにする。また、食事は決まった時間に、規則的にとるように心がけることが大切である。ただ急性腸炎と違い、治るまでには時間がかかる。

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