膀胱粘膜に炎症が起きる病気で、代表的な泌尿器系の病気である。女性に多い病気で、急性と慢性がある。
症状
頻尿と排尿時の痛み、尿の濁りが代表的な症状である。急性の場合は症状のあらわれ方がきわめてはっきりしているのに対し、慢性の場合は症状が軽く、その進み方も遅い。
また発熱のある場合があるが、ほとんどは徴熟で、高熱が出るのは腎孟腎炎を併発しているときである。なお女性の慢性膀胱炎で多い尿道膀胱炎では、尿が濁ることはほとんどなく、頻尿や排尿時の痛みが長期間続く。
原因
ほとんどが細菌感染によるもので、なかでも尿道からの細菌感染が最も多い。女性がこの病気にかかりやすいのは、尿道が男性よりも短く、細菌が侵入しやすいためである。
治療
急性のものは、抗生物質や抗菌剤による薬物療法と安静によって、1~2週間で治る。慢性の場合は、種々の薬剤を内服することで、1~2ヶ月ほどで治癒する。ただし、1~2週間以内に軽快の兆しがみられない場合は医師と相談することが望ましい。また食事は刺激物を控え、水分を多めにとるようにする。
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