躁うつ病

明るく活動的な躁状態から、暗く落ち込んだうつ状態へ、あるいはその道の方向へと、感情が異常に揺れ動く病気である。精神分裂病がおもに理性的な面で障害があらわれるのに対し、こちらはおもに感情的な面にトラブルが生じる病気だといえる。

なお躁うつ病は、本来、躁とうつが交互にあらわれる病気をいうが、実際にはこうした症例は全体の1割 ほどしかない。また躁だけがあらわれる躁病は全体の約5%で、ほとんどはうつ状態だけがあらわれるうつ病である。

症状

躁状態のときには、朝早く起きだして、ふだんはやらない掃除や炊事をするなど動きまわり、また始終しゃべりつづけて同園の人にうるさがられるといった行動をとる。
また、ささいなことで腹を立てたり、興奮したりして1日中騒いでいながら、夜になっても寝ずに騒ぎ続けている場合もある。

一方、うつ状態では気分が落ち込むと同時に、行動力も低下することが多い。この傾向は、とくに午前中が著しく、午後から夜にかけてはいくぶん軽くなる。

また、感情の変化と同時に身体症状もあらわれ、不眠や食欲不振、頭痛、便秘などを訴えるようになる。なかでも多いのが不眠で、すぐに寝つけるが早く目が覚めてしまうという特徴がある。

なお多くの場合、躁状態が続くのは1~2二か月、うつ状態が続くのは3~4ヶ月ほどである。そして躁うつ状態、あるいは躁状態だけやうつ状態だけが1~2回繰り返して治るケースがある

原因

精神分裂病と同じく、体質人気質など、個人の内部的要因によって起きる病気と考えられる。

治療

薬物療法が中心になり、精神安定剤や抗うつ剤、睡眠剤、食欲増収剤などが症状に応じて用いられる。

サプリメント

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