多発性硬化症

神経繊維をおおっている髄鞘が何かの原因で破壊され、それに伴ってさまざまな神経障害があらわれる病気である。10~60歳の人にみられ、とくに30歳前後の人に多いといわれる。北欧や北米などの寒冷地に多い難病で、これらの地域では日本の10倍以上の割合で発病している。

症状

大脳や小脳をはじめ、視神経、脊髄などいろいろな部分に障害があらわれるので、症状はその場所によって異なる。ただし一般には視神経の障害から始まることが多く、突然、片方の日が見えなくなる、物が二重に見えるといった症状があらわれる。

また、手足のまひやしびれがあらわれる場合もある。このほか障害が起きる場所によって、歩行困難やめまい、言語障害、排尿困難、けいれん、ふるえ、頭痛、筋肉痛など多彩な症状があらわれる。

原因

はっきりとした原因はわかっていない。アレルギーによるとの説が一般的だが、最近では、はしかウィルスが原因となっているとの説もあらわれている。

経過

症状が最初にあらわれてから数時間から数日の間は症状が悪化する。そして軽い場合には1週間から数週間で症状が消えることが多い。
しかし重症の場合には手足のまひや知覚の低下、視力消失など重い後遺症が残るので注意が必要である。また、これらの症状が何度も発作的に繰り返されることがあり、その場合発作は短ければ数か月、長ければ数年から十数年ごとにあらわれる。

診断

CT検査やMRI検査などが行われる。

治療

再発を繰り返して重い後遺症が残るのはおよそ10%程度で、大部分は完治して再発しないか、日常生活に支障のない軽い後遺症が残る程度である。

なお、急性期には副腎皮質ホルモン剤などが治療に用いられる。また慢性の多発性硬化症は、リハビリテーションでからだの機能をかなり回復できる。

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