熱性けいれん

発熱とともにけいれん(ひきつけ)を起こす病気で、生後6ヶ月ごろから4~5歳までの子どもに多い。とくに1~2歳の子どもに多発し、7歳を過ぎるとほとんどみられなくなる。子どもの約8% に起こり、家系的なもの(とくに両親)の影響が多い。

症状

発熱直後から6時間以内で、熱が38~39度を超えると起こりやすく、全身性のけいれんが2~20分続いておさまる。一度起こすと繰り返しやすいが、あっても年に3~6回以内である。

症状が髄膜炎や脳炎の初期のものと似ているので、発作を起こしたら必ず専門医にみてもらう必要がある。

経過

経過は一般に良好で、5歳を過ぎるころから自然に起こらなくなるが、次のどれかにあてはまるときには、てんかんに移行する恐れがあるので、脳波などの検査を受けるようにする。

応急手当

けいれんの発作を起こしたら、周囲の人がまず落ち着き、吐いても気管に詰まらせないようにからだを横に向けて衿もとをゆるめてやり、発作がおさまってから医師のところへ連れていく。発作で舌をかみ切ったりすることはめったにないので、割り箸を入れたりする必要はない。

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