リウマチ熱

5~10歳代の子どもにみられるもので、知らない間に、心臓病を併発する恐れのある病気である。

症状

ひざ、足首、肩、ひじ、股関節など、からだの各部の関節がはれて痛み、発熱し、心臓がおかされて(心膜炎)脈が速くなり、顔色も悪くなる。
さらに、ひじなどの皮膚の下に小さな結節ができたり、あまり日立たないが皮膚に地図状の紅斑(約15~20%に発症)があらわれたり、手足が無意識に動くといった異常な動作がみられることもある。

原因

A群β 溶連菌の感染後に起こる過敏反応と考えられているが、発病は現在では少なくなっている。

治療

原因である溶連菌に対して抗生物質が用いられる。心膜炎を併発していない場合にはアスピリンが投与され、起こしている場合には副腎皮質ホルモン剤が比較的大量に用いられる。
溶連菌の再感染で再発しやすく、それによって心臓病に進みやすいため、安静と長期の治療が必要となる。再発防止のためペニシリンの内服を数年続ける必要もある。また、心膜炎を起こした場合は入院が必要である。

予防

溶連菌による扁桃炎などは、抗生物質で十分に治療しておく。75%が5年以内に再発するので、数年は咽頭炎や虫歯の治療に注意する。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください