おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

流行性耳下腺炎ともいい、大部分は15歳以下の小児がかかる。最も頻度が高いのは幼児期で、季節的には春から夏に多くみられる。

症状

はじめは耳の痛み、食べ物をかむときの痛みなどで始まる。1~2日前から発熱、食欲不振、頭痛、嘔吐、全身違和感などを伴うこともある。
次に耳のつけ根の部分がはれてくる。左右が同時にはれてくることもあるが、片方がはれ、次いでもう一方がはれてくる場合や、ときには片方しかはれないとき、あるいは耳下腺以外の唾液腺がはれる場合もある。はれた部分は圧迫感をおばえる。

最終的には、左右両側がはれてくる場合が大半で、片方がはれてからもう一方がはれるまで4~7日の間隔がある。そしてはれは約3日で最高となり、さらに2日ほどで徐々にひいてくる。
はれと同時に発熱がみられ、39度くらいまで上昇するが、熱ははれがひくよりも早く下がりはじめるのがふつう。
まれに微熱、平熱のこともある。まれに精巣(睾丸)炎、卵巣炎、難聴、髄膜炎、脳炎などを併発する恐れもあるので注意が必要である。

原因

ムンブスウイルスによる伝染病で、直接接触か飛沫感染でうつる。ウィルスの進入口は、口、鼻、目などで潜伏期間は17~21日と比較的長い。耳下腺(耳のつけ根) がはれる数日前から、はれが続いている間は感染する。ウィルスは唾液のほか尿中にも排泄される。

治療

とくに有効な治療法はないが、楽にさせるために耳下腺のはれと痛みには湿布がよい。

生活の注意

家庭では床につかせ、安静にさせる。耳下腺がはれている最初の3日間くらいは痛みがあるので冷湿布をし、薄味でかまずに食べられる流動食をとるようにする。通園や通学は耳下腺のはれがひいてからにする。

予後

難聴以外は良好である。精巣炎を併発すると将来不妊になるといわれているが、これは10歳以上の男子に起きた場合にごくまれにみられる。

予防

おたふくかぜは、弱毒性生ワクチンによって予防することができ、現在、1歳半以上の子どもを対象に予防接種が行われている。

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