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どもり

言葉がなめらかに出てこない状態で、2歳半から3歳にかけての子どもは、どもりやすい傾向にある。この時期のどもりは、話したいことがたくさんあるのに表現能力がついていかないことが原因。

歩きはじめの子どもが転びやすいのと同じなので、周囲が神奴杜質になって言い直させたり、不安そうに見たりしてはいけない。

子どもがいえた範囲内のことを確認してやるようにすると、2~3ヶ月の間に徐々に改善されることが多い。始語期の吃音が幼児期まで続いたり、再発することもある。

これは心理的発達と関係があり、子どもが緊張した生活をしているひとつのサイン。チックの場合と同じような家庭環境でみられるものである。母子関係の改善が必要で、注意したり、叱ったり、からかったりすると固定化したり悪化してしまう。慢性化したら、専門医による遊戯療法などの治療が必要である。

小児自閉症

2歳ごろからはっきりわかる場合が多く、自分だけの世界に閉じこもり、周囲の人たちに対する関心が薄く、人間的交流をもちたがらないなどのほか、言語発達の遅れ、会話でのオウム返しなど独特な病的精神状態のことをいう。

症状

まわりの人が話しかけても返事をしない(これで初めて異常に気づくことがある)、何か特定のものに関して異常な関心や執着をもち、それに熱中し、他人が介入したり中止させようとしたりすると、激しく抵抗して、パニック状態に陥る、などの症状がみられる。

原因

以前は、生まれつきまたは心因説が優勢だったが、最近では脳の発達障害と考えられるようになった。

治療

小児精神科の専門医の協力を得て、学習の困難と行動上の問題を解決していく必要がある。

性器いじり

男子と女子を問わず、3~5歳ごろにかけてしばしばみられるものだが、ほとんどの子どもは外遊びや幼稚園の生活が楽しくなり、遊びに熱中するようになると自然にやめてしまう。

したがってそれほど大騒ぎしないほうがよい。このために性的に早熟になるようなことはなく、汚れた手で触れて泌尿器に炎症を起こすわずかな例を除いて、実害はあまりない。

治療

性器いじりを始めたら、遊び相手がいなかったり、遊び場に不自由したりして手持ちぶさたの状態にならないように、遊びの機会をつくってやることが先決である。
また外陰部にアトピー性皮膚炎などがあるためにいじることもある。この場合には、その治僚が必要となる。、ただ、精神発達遅滞児などの場合は、なかなか性器いじりをやめないことがある。一度、小児科医に相談してアドバイスを受けるようにしたい。